DTM 初心者講座
No.011 〜 オーディオインターフェースってなんだろう? 〜
DTMでの音楽制作に必要な機材
(オーディオインターフェース編その2)

さて、DTM初心者講座第11回目は、DTMでの音楽制作に必要な機材、オーディオインターフェース編その2です。
購入の際に気をつけたい点として、前回以下の項目をあげたので、順にわたしの思うところを説明させていただきたいと思います。
①接続に関する仕様(USB1.0なのか、USB2.0なのか、Firewire400だの800だのetc,,,)
②入力、出力の仕様に関して、どのような入出力が可能で、それがいくつついているのか?
③自分のPCの種類(Win or Mac)や、OS(Vistaや7,MacOS10.6等)と、オーディオインターフェースの動作環境が適合しているかどうか?
④自分が使っているシーケンサーでの使用が可能かどうか?
⑤コンデンサーマイクが使えるかどうか?
⑥MIDIの入出力がついているものかどうか?
⑦将来性も踏まえて、ある程度長く使えそうなものかどうか?
①接続に関する仕様(USB1.0なのか、USB2.0なのか、Firewire400だの800だのetc,,,)
PCとオーディオインターフェースの接続に関しては、現状、様々な接続方法が存在します。
まず、大きく分けて2つの方法があります。
方法1
USBやFirewire を使った現状一般的な接続。PCとインターフェースはそれぞれ独立しており、ケーブルを使って接続します。
方法2
少し前の時代には結構使われていたPCIというスロットを使い、PC内部に、インターフェースを直接差し込む(合体)方法。
この2つの方法論には、それぞれメリットデメリットがありました。
例えば、USB等を用いた独立した接続は、間にケーブルをはさんだ接続なため、安定性に欠けるなど。
一方、PCI接続のものは、接続こそ安定するものの、PC内部に直接差しているだけに、近くでファンが回っていたり、HDDが高速回転している音(振動)を拾ってしまい、ノイズとしてのっかりやすい。
なんてことも言われていました。実際、わたし自身も両方の接続を体験していますが、まぁなんでしょうね、、
きっと規格の安定性を実現した時期や場合による部分が多くって、一概にはどちらがいいとも言えないかなーなんて思っているのですが、ともあれ、現状、方法1の接続が、DTMの構築では一般的なため、今回はそれに的をしぼってお話したいと思います。
現状、接続の規格の種類と、それぞれの位置取りは主に以下と思われます。(2011/9 現在)
①USB1.0
ずいぶん前の規格なので、現状はほとんど使われていないですし、転送速度も遅いため、購入はたぶん皆無です。
②USB2.0
規格自体はある程度前のものですが、その分安定しており、特にWindowsマシーンでは現状使われているものとしては一番普及しているであろう規格。
③USB3.0
最近の規格であり、転送速度も速いため、この先を見越すと主流になりそうな、規格。あとは安定性がどの程度のものかが気になるところ。
④Firewire400
規格自体はかなり前のものですが、かなり安定しており、Macユーザーで現状使われているものとしては一番普及しているであろう規格。WindowsならUSB2.0 / MacならFirewire400 での接続が、少し前までの主流でした。
⑤Firewire800
最近の規格であり、転送速度も速いため、この先を見越すと、Macでの使用なら主流になるのかな?そんな規格。ただ、これってきっと、あとは安定性がどの程度のものかが気になるところ。
ちなみに、過去の話になりますが、主にWinで使用されていたUSB2.0は、速いが自慢で、安定性が少しだけ不安がありました。
一方,主にMacで使用されていたFireWireは、速いこそ少し劣るものの、安定性が素晴らしく、録音寺のエラーなどを嫌う音楽制作には、とても信頼されていたと思います。
そんな2種類の規格が、最近、こぞってバージョンアップしたわけです。
USB2.0 → USB3.0
Firewire400 →Firewire800
きっと、ユーザーの気になるところは、
USB3.0は、速いのだろうけど、安定性はどの程度なのだろう?
Firewire800は、従来通り、抜群の安定を見せ、かつ速いのだろうか。。
こんなところだと思います。
そして、何より、この新しい規格を搭載、適応したオーディオインターフェースが、販売されているのか?とう点です。
以前もお話しましたが、音楽の機材というのは少数派ないわばマニアな機材なので、メーカーの対応や、反応は、1テンポ遅れがちです。
実際、現状の様子と言えば、あるにはある。でも、あまり無い。といった感じですね。
なにせ、世の中的にも、まだ普及途中の規格と言えるので、果たして色々な検証もされ尽くしたのかどうか?わたし個人としては、少し不安が残ります。
そう考えると、これから購入を考える方は、USB2.0で使えるが、USB3.0も大丈夫。的な仕様のものを購入するのが無難でいいのではないでしょうか?
Firewireに関しては、400のポートを搭載したMac自体がもうほとんど売られていないと思うので、Firewire800を搭載したPCに、800対応のオーディオインターフェースを購入するか、USBにしてしまうか?
という選択ではないでしょうか。。
これに関しては、また少ししたら状況が見えやすくなるかもしれませんし、実際、音楽機材のメーカーがどこに向かうのか、分かりません。とにかく転送速度は速いにこしたことは無いですが、音楽での使用に関しては転送過程での安定性が大事(ただ大量のデータを雑でも速く転送できればよいものではない)なので、その部分を気にしてご購入を検討されるのがいいと思います。
残りの項目はまた次回、お話します!

