DTM 初心者講座
No.012 〜 オーディオインターフェースってなんだろう? 〜
DTMでの音楽制作に必要な機材
(オーディオインターフェース編その3)
さて、DTM初心者講座第12回目は、DTMでの音楽制作に必要な機材、オーディオインターフェース編その3です。
購入の際に気をつけたい点として、①の項目を説明したので、続いて②をご説明したいと思います。
①接続に関する仕様(USB1.0なのか、USB2.0なのか、Firewire400だの800だのetc,,,)
②入力、出力の仕様に関して、どのような入出力が可能で、それがいくつついているのか?
③自分のPCの種類(Win or Mac)や、OS(Vistaや7,MacOS10.6等)と、オーディオインターフェースの動作環境が適合しているかどうか?
④自分が使っているシーケンサーでの使用が可能かどうか?
⑤コンデンサーマイクが使えるかどうか?
⑥MIDIの入出力がついているものかどうか?
⑦将来性も踏まえて、ある程度長く使えそうなものかどうか?
②入力、出力の仕様に関して
前回、USB接続やFirewire接続に関してお話しましたが、これは。オーディオインターフェースとPCを繋ぐもので、音の出入り口として機能するわけですが、
今回は、、、
オーディオインターフェースとマイク、オーディオインターフェースとシンセサーザ等、外部音源からオーディオインターフェースに向けての音の入力に関するお話
と、
オーディオインターフェースから、ヘッドフォン、スピーカーなどへの、音の出力に関するお話となります。
販売されているオーディオインターフェースの中には、安価なものから高価なものまでさまざまです。
入力端子の形状や、出力端子の形状もさまざまであって、細かい話になると、結構複雑ですので、ある程度要点を絞っていきたいと思いますが、
入力端子の数に関して
入力端子の数に関してですが、わたし個人的には、最低2つはついていた方がいいかと思います。最近はポータブル用に、入力1つというものも見かけますが、これはあくまで持ち歩きの簡易用なので、実際の用途には時に力不足となります。
なぜ最低2つ欲しいかと言いますと、それは、例えばシンセサイザーの音を楽曲に使用したい時など、ステレオ(左と右で2チャンネル必要)で取り込む必要があることが結構多いからです。
シンセサイザーやキーボードの背面を見ていただけると分かると思いますが、OUTという表示のところに穴が2つ空いているはずです。これが、L(左)とR (右)の2チャンネル分の出力の穴です。
マイク録音(ボーカルなど)だけする場合であれば、1つでも大丈夫ということになりますが、2つついていることで、「せーの」で同時録音なんてこともできます。もちろん、2つのマイクから拾った音は、それぞれ別のトラックに録音されます。
以上をまとめますと、わたしの意見としては、最低でも2つは必要であって、通常の音楽制作ではこれでそんなには問題無いかと思います。
3つ以上必要な時というのは、バンド録音など、同時にたくさんのパートを録音したい時などとなりますので、これは音楽制作ではなく、少しレコーディング機器的な使い方かなぁと思います。
入力端子の形状に関して
形状に関してですが、ざっと主なタイプで3つあります。
①一番一般的な「フォン」というタイプ
②「XLR」もしくは「キャノン」と呼ばれる、3つの穴が空いてる割とゴツイタイプ
③上記の2つの形状の両方を使用できる便利なタイプ
①は、シンセサイザーや、ハードウェア音源、ギターの録音などにも使うことが多いです。
②は、マイクの録音に使用します。特に、コンデンサーマイクの録音は、この形状でなくては使用できません。
③は、上記の2つを両方使用できる便利なタイプです。
※上記のタイプに関連して、もう少し細かい話になると、「バランス接続」「アンバランス接続」という項目も出てくるのですが、これは、また別の機会にお話したいと思います。気になる方は、購入の際に、店舗の方にご相談されてみてはいかがでしょうか。簡単に説明しますと、お手持ちの機材同士がバランス接続できるものなのであれば、その方が安定した接続となります。アンバランスでも、もちろん問題はありません。というか、おそらくバランス接続してる人の方が、個人レベルであれば少ないような気がします。
出力端子の数や仕様に関して
出力に関してですが、制作で必要になる数は、最低限2系統の出力が必要です。
まず、スピーカーから出力しなければならないので、それ用にLとR2チャンネルをセットで1系統。
そして、ヘッドフォン用の出力で1系統
最低限これだけあればとりあえず大丈夫です。
個人的には、ヘッドフォン用がもう一つくらいついていると、録音する人と、されている人(歌う人)で用として、便利かとは思いますが。
ヘッドフォン出力に関しては、形状はどれも同じかと思いますが、スピーカーへの出力に関しては、スピーカー側がどんな入力端子を備えているかということを、知っておく必要があります。
それと合わせて、オーディオインターフェースを選ぶことをお勧めします。
上記の出力以外にも、穴がついているものもあります。用途は色々とありますが、これも、今回は省略させていただきます。気になる方は、楽器屋さんで、色々と聞いてみるといいと思います。
続きはまた次回に。お楽しみに〜